摂食障害

☆ ☆ 摂食障害 ☆ ☆

● 摂食障害とは?

「摂食障害」をご存知ですか?

「拒食症」「過食症」という言葉なら、聞いたことがあるのではないでしょうか。

○「拒食症」

一般には食事を受け付けなくなり、(あるいは自ら食事を受け付けないので)体重が減っていくのを「拒食症」といいます。うつ病疾患を持たれる復職支援プログラムの参加者の中でも、極端に食べるか食べないかとを選択をする患者さんもいますが、規則正しい食事の時間などを設けるなどをして、カウンセリングや薬物治療などを併せて改善を図っていることろもあるようです。

拒食症は特に青春期の女の子がかかりやすい病気と言われています。症状としては食べ物を受け付けなくなって、体重がどんどん落ちていきます。それに伴って体にもいろいろと不調が起きてきます。それらについては以下に説明していきます。

○「過食症」

食べても、食べても、満足度が得られずに「ドカ食い」してしまうのが「過食症」です。

一度に食べる量も大量ですが、食事の回数も増えます。過食症になると、おう吐の回数が増えるため、また違った体の不調が出てきます。

拒食症と過食症の繰り返しになる場合も多いです。
一方では極端に痩せてしまい、片方は太ってしまいます。
両極にあるような症状ですが、「食事を摂ることに対する異常」であり、「食べることが楽しいと感じられなくなる」心身症の一つです。これらを合わせて「摂食障害」と呼びます。
● 摂食障害の原因とは?
○ 過度なダイエット

 摂食障害の最大の原因が「行き過ぎたダイエット」です。
「ダイエット」は健康にいいとされています。コレステロール値、糖尿、成人病の予防にも良いし、イキイキした活動的な体を作るために、日々ウォーキングやランニングを楽しむ人もいます。

 特に、青年期の女性は、美にあこがれてダイエットに励みます。ですが、何事にも行き過ぎは禁物です。「美にあこがれる心」が摂食障害へつながることもあります。

○ ストレス

一般的な「うつ病」などの精神疾患は、「過度なストレス」が原因としてあげられます。

「過度なストレス」が摂食障害へとつながることがあります。

・ 成長することへの不安…思春期を迎えた10代の女の子は、大人の女性に成長するため、徐々に体や心が変化してきます。その変化に対して不安を抱く場合もあります。

・ 容姿に対する周囲の心無い言葉が原因となる…「お前太ってるな」「やせたら」などに傷つき、それが引き金となって、拒食症、拒食症→過食症→拒食症のルーティーンになってしまう場合もあります。

・ 愛情不足…親がしつけに対して非常に厳しい。母親との関係がこじれるなどの、家庭環境が引き金となり、無意識に満足を得るために、関心を引くために、拒食・過食になってしまうこともあります。

周囲の人間関係がストレスになり、摂食障害を引き起こしている可能性もあります。

「接し方はどうだったか」「心無い一言を言わなかったか」、これを機会に周囲の人たちの接し方も見直す必要があります。

家庭・職場・学校、一番心がデリケートな人がスケープゴートになり、周囲の不満を知らず知らずのうちに受け止めていることがあります。心の悲鳴が体の不調として噴出する場合もあるのです。摂食障害が起きた本人だけをせめるのでなく、周囲の人々の人間関係も改善することも必要です。

● 摂食障害の治療

摂食障害は心の治療でもありますから、すぐ治るものではありません。

本人だけではなく、周りの環境のサポート、身体の苦痛が大きい場合は医師のサポートを得ながら、じっくり気長に治療することが大切です。

● 自己診断チェックリスト

医学的なチェックリストとは異なります。

自分で、「拒食症・過食症」かもしれないと気づくためのチェック表です。

☆ 過食症のチェックリスト ☆

□ 気が付くと食べ物のことばかり話している

□ たくさん食べているのに、すこしも太らない

□ 食べたあと、必ずトイレに入って吐かずにいられない

□ いやなことがあると(ストレスがかかると)、たくさん食べたくなる

□ 食べ物のことが頭からはなれず、勉強や仕事などが考えられなくなる。あるいは手につかなくなる。

□ ふと食べ物を目にすると、食べたい衝動にかられてつい食べてしまう

□ 「食べだすと止まらない」とか「食べだしたら止めてね」と周囲によく言っている

□ 食べたあと、自己嫌悪な気持ちになり、ふさぎこむことが多い

□ 相手を気にして言いたいことがうまく言えない

□ とくに「ノー」を言うのが苦手で、もやもやした気持ちを持ち続けている

□ 他の人から「やせているね」といくら言われても、「太っている」と思う

□ 食べた後うまく吐けないと「太る」恐怖感がおそってくる

□ 「自分がきらい」「良いところは一つもない」と、自己否定感が強い

□ 「迷惑かけてすみません」「申し訳ない」とよく言っている

□ なんでも完璧にやらないと気がすまないほうだと思う

□ 自分を抑え、まわりにあわせなければと思う

□ どれだけが一人前の食事の量なのか、わからなくなってきた

□ 自分で料理をつくるが、母親に食べるよう強くすすめたくなる

□ 食材を買うのにお金がかかり、他の物を買う余裕がない

 

☆ 拒食症のチェックリスト ☆

□ 体重計にのって10g単位まで「増えた、減った」と、一喜一憂する

□ 顔色が悪く、急激にやせてきた(まわりが気付く)

□ だんだん体重が減っていくと、気分が爽快になってくる

□ 痩せている自分を鏡でみるのがひそかな楽しみである

□ 「やせているね」と」言われても信じられず、「太っている」と思いこんでいる

□ やせてきたのに身体の病気がみあたらない

□ 食物のカロリー値をよく知っている

□ カロリー値の低いもの(ヨーグルト、春雨、わかめ、キュウリなど)ばかり食べる

□ 食べたあと「太るんではないか」と恐怖心が襲ってくる

□ 料理を作る前は電子ばかりで材料のグラム数をはかっている

□ お茶碗いっぱいの御飯が、なかなか食べられない

□ カロリーや炭水化物の多い食物(肉、卵、ごはん、じゃがいも等)は避けている

□ お弁当(給食)を食べるのが遅い、またはよく残す

□ カロリーを消費してやせようと、たえず身体を動かして運動している

□ 内科医で検診を受けるのがだいきらい

□ 点滴をうけるのは、死ぬほどいや

 

参考図書「摂食障害(過食症・拒食症)のカウンセリング」

URL:http://www.yodoyabashift.com/anbu/

● 摂食障害に伴い、現れてくる体の不調

□ 不整脈

摂食障害によるおう吐の繰り返し、下剤の使い過ぎで起こる、低カリウム血症から不整脈になることがあります。

不整脈になると、「心臓が悪いのでは…」と心配になる方も多いですが、低カリウム血症を起こしている原因を取り除くことで、不整脈も収まってきます。

□ 貧血

摂食障害ではなくても、貧血で困る人は数多くいます。

摂食障害の人は、極度の栄養不足のため貧血になりやすくなります。一日に必要な摂取量を採れるように、少しでも食べ物を口にできる人は、鉄分が含まれるものを意識して摂取しましょう。不足分は鉄材で補う方法もあります。

□ 骨粗しょう症

貧血とともに起こりやすいのが、カルシウム不足やホルモンバランスが崩れることによる「骨粗しょう症」です。なるべく買い物に行き、散歩するなど、骨に刺激を与える運動をすることが必要です。

外を散歩することであかるい気分にもなり、心の症状の改善にも役立ちます。

□ 肥満

過食症の人がなりやすいですが、拒食症~過食症~拒食症と繰り返している人も要注意です。糖尿病や高血圧、心臓病を引き起こす原因となってしまいます。

肥満を防ぐのは、適度な運動が一番です。一度にたくさん運動をしようとすると、心臓に負担がかかる場合がありますので、毎日すこしずつ気分よく続けられる運動をしていきましょう。

● 摂食障害・病院での治療

□ カウンセリング

病院でやる摂食障害の治療には、カウンセリングも含まれます。

一人で行くのは大変不安です。また、長く無理なく続けていくには家族の理解と協力が必要になってきます。初めての受診に家族に付き添ってもらいましょう。また、毎回でなくとも、時々は家族とともに受診して、経過や医師からの正しい知識を家族も一緒に学び、一緒に取り組んでいくことが、回復への近道になります。

受診中に不安を感じたら、そのまま話しても大丈夫です。

心の中にため込んでいたことを、素直に話してみましょう。

心のモヤモヤがすっきりし、目指すところがはっきりと形になるはずです。

□ 薬の服用

摂食障害の人は薬を服用していることも多いと思います。

薬の効能と効果について説明を受けましょう。副作用についてもチェックしておく必要があります。

□ 専門施設での治療も有効

外国にはあるのですが、日本では残念ながら、心療内科か精神科で受診します。

重症の場合は、本人だけではなく、家族のためにも入院という方法も効果的です。

□ ネットや書籍での正しい知識を得る

摂食障害は心と大きく結びついています。

ネットや書籍などでもメンタルヘルス、摂食障害についての知識を得ることができます。

「なんとなく体に不調があるけれども、まだ家族に相談したくない」「拒食症・過食症ではないかな…」と不安に思うことがあるという方は、正しい知識を学んでいくことも、心に変化をもたらします。

チェックリストで定期的に自己診断をしてみて、改善しているあるいは急激に悪化したのではないかと気づくこともできます。

体に何らかの異変を感じている人は、一番は専門医にかかることです。

まずは、自分が困っていることについて身近な誰かに素直に話してみませんか?

あなたから、「たすけて」と相談してくれることをずっと待っていてくれた人もいると思います。

参考図書:http://www.yodoyabashift.com/publish/book1/13.html

「克服できる過食症・拒食症

「こじれて長期化した過食症・拒食症でも治る道はある」

「ちょっと気になる子どもの行動」

「心の声に気づいて!       母と子で克服できる摂食障害」

「過食症・拒食症からの解放           克服できるリストカット症候群」

「過食・拒食の家族療法」

● 最寄りの市町村「保健センター」に相談する

心の問題について相談できる地域の公的施設があります。「保健センター」は無料で相談できます。本人だけでなく、家族や知人が「匿名」で病気について相談することもできます。緊急を要する場合は、そこから直接精神科の専門医につなげてもらうこともできます。

インターネットで「市町村名 保健センター」と入力し検索すると、連絡先の情報が得られると思います。

● 体調に大きな変調がある場合

過食・拒食は、体に大きな負担を強いています。

 吐き戻しなどによる胃腸炎、便秘、動悸、立ちくらみ、めまい、月経不順、などで苦しいでしょう。周囲の目も気になり、心もつらいことと思います。
 病院に行くことは抵抗があるかもしれません。ですが、「あなたが苦しんでいること」を周囲の人はわかっていて、「私のせいかもしれない」と自分のことをせめているかもしれません。逆に、あなたが「楽しく食事ができるようになる」ことで、周りの人も幸せになるのです。

ご自分のためだけではなく、周囲の人のためにも、勇気をもって治療の第1歩を踏み出すことが必要です。「まだだいじょうぶ」だからこそ、専門医にかかれば、早く回復することでしょう。
 「アイドル」みたいに痩せている人が幸せとは限りません。ふくよかで生き生きとしている人こそ、「生きる喜び」に輝き、「おいしいね」と喜び、誰かにおいしい食事をつくって「食べる喜び」を生み出しているのです。
 外見はいずれすべての人が等しく衰えていきます。
 あなたの周りの友達や家族と同じように、あなたの良さは、「外見」だけにではなく、「心」の中にあり、周りの人も、あなたの「気遣い」や「努力」、「内から輝く生きる喜び」にこそ魅力を感じているのですから。

● どうしても食が細く食べられない方に

 生理がとまる、起き上がれないほどの不調を抱えている方は、すぐに病院へ行きましょう。水分補給ができていないと脱水症状や心臓病、脳血栓など命に係わる怖い病気につながることがあります。

2・3日の食欲がない状態ならいいですが、(だれでも悲しいときはのどを通らなくなりますよね)、1週間同じ症状が続くようであれば、早めの専門医の受診が必要です。

● とらないと怖いことになる栄養素

ビタミンAを取らないと「鳥目」(うす暗い所で物が見えない)に、

ビタミンBを取らないと「脚気(かっけ)」に、

ビタミンCを取らないと「壊血病」に、

ビタミンDを取らないと「クル病」(骨が曲がる)に、

なると言われています。(ビタミンDは日光に当たると体内で作られます)。

ただ、ビタミンの必要量はごくわずかで、たとえば、壊血病は船乗りがかかる病気だったのですが、ビタミンCの錠剤を月に1,2粒飲むだけで予防できるそうです。

肉や魚介類や海藻類にも多くのビタミン類が含まれていますが、意外にビタミンが多く含まれているのがピーナッツ、アーモンド、カシューナッツ、クルミなどのナッツ類です。ナッツ類にはビタミンAやEが豊富に含まれていますし、ビタミンとは違いますが日本人の食生活では摂取しにくいカリウムなども同時に摂取できます。

カリウムの不足は心臓に負担をかけますので、頑張って何か口にしてください。

他にもイモ類や胡麻、玉子や豆腐、納豆、などにもビタミンは含まれていますので、スイートポテトなどのケーキ類やプリン、ビールのつまみの枝豆や冷奴、そしてスナック菓子のさやえんどうやポテトチップ、他にも小豆を使った羊かん、などもいいですね。

食事が細くなると、水分の摂取量も減り、脱水症状や便秘が起こりやすくなります。

便秘が続くとお肌に吹き出物が出たり、顔色が悪くなったりしますね。

「1日に1・2リットル」は水分を意識的に摂るようにしてください。

「美しくなりたい」のに、十分な栄養素が足りないと、どんなに痩せていても「鳥目」(うす暗い所で物が見えないになり、「脚気(かっけ)」、「壊血病」になって、歯茎から血がでて、歯がボロボロになります。「クル病」(骨が曲がる)に、なると、痩せてしまったおばあさんになってしまいますよ。また、ビタミンB1は記憶力と深く結びついており、「頭の中の消しゴム」であったように、記憶しようとしても、できなくなる病気になる可能性もあります。

つまり、あなたが憧れる「美しさ」とは逆方向にどんどん「若いおばあさん」に近づくことになってしまいます。

あなたが心から「生きる喜び」にあふれる日が、一日でも早く訪れますように…。

そして、あなたの本当の美しさは、心の中にあり、女子力をアップするなら、ダイエットよりも、友達や上司とよく話したり、本や雑誌を読んで魅力ある会話ができる人、周りに細やかな気遣いができる人、「おはよう」「ありがとう」「おいしいね」と絵がをで周りの人をほっとさせることができる人。命を救う仕事をしている人、会社になくてはならない人。さまざまな魅力が世の中にはたくさんあります。

「外見の美しさ」は、確かにパワーがあります。ですが、野に咲く花のように、魅力は世の中にたくさんあふれているのです。外見だけにとらわれないで、もっと内なる自分を魅力的にするため、「ダイエット」以外のものに興味を持ってみませんか。

わたしは、縁側に座って、庭を一緒に眺めながらお茶をするおじいさんおばあさんを美しいと思いますよ。

SMAPの「世界に一つだけの花」を口ずさんでみませんか?